動物に対するオゾン療法はまだあまり知られていませんが、適量のオゾンガスやオゾン水、オゾン化オイルを利用して治療を行なうことで、広範囲の疾病に対して治療効果が期待できます。オゾンガスは、注射器とチューブを用いて主に注腸(肛門からの注入)しますが、痛みや不快感はあまり見られず、副作用もほとんどないため動物に対して優しい治療だと実感しています。所要時間は1~2分程度です。
オゾンと言えば酸化作用や殺菌作用などがよく知られていますが、適切な濃度かつ適量のオゾン/酸素混合ガスを使用することで、生体への作用として細胞の代謝を活性化させたり、免疫系の調節が行われ、動物自身の治癒する力を引き出す治療法です。 また、多剤耐性菌による膿瘍、耳漏、悪臭を伴う皮膚腫瘍の自壊、褥創などにはオゾン水やオースリーオイル(オゾン化オイル)が効果を発揮します。
平成21年6月よりオゾン水生成装置も導入し、治療だけでなく消毒、消臭、院内感染防止に利用しています。
