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野幌南どうぶつ病院 オゾン療法について

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2011/08/31

平成22年度 北海道獣医師会(3学会)発表要旨

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平成22年度日本小動物獣医学会(北海道)
演題名:犬のアトピー性皮膚炎に対するオゾン療法の効果と血液および免疫学的検討
発表者氏名:○松尾直樹1)山本佳奈2)大塚浩通2)

発表者所属:1)野幌南どうぶつ病院2)北里大大動物内科
      
【はじめに】オゾン療法はオゾンによる殺菌作用や末梢組織への血流および酸素供給の増加、細胞の代謝を活性化し免疫系を調整するなどの作用を利用して各種疾患に応用されている。昨年度、本学会において、酸素オゾン混合ガスの注腸によるオゾン療法が犬の慢性皮膚疾患に奏功することを報告したが、その作用機序はあまり明らかではない。今回、犬のアトピー性皮膚炎(AD)に対するオゾン療法の臨床効果とそれに伴う血液性状の変化、Th1/Th2系サイトカインの動態について調査を行ったので報告する。
【材料と方法】オゾン療法は10μg/ml濃度の酸素オゾン混合ガスを直腸内注入(注腸)した。投与量は体重の概ね3倍量(cc)とし、週1回4週以上行った。臨床効果の観察は、慢性のAD犬11例を用いた。また、健康犬5頭およびAD犬5例を用いて、毎週1回計4回のオゾン注腸を実施し、治療前後(治療前、1週後、3週後)に採血を行い、オゾン療法に伴う血液性状の変化を観察するとともに末梢血単核球のTh1/Th2系サイトカイン(IFN-γ、IL-2、IL-4、IL-10)遺伝子量をreal-timePCRにより解析を行った。
【結果】AD犬11例中の全例で痒みの軽減、10例で皮膚症状の改善が認められた。また、臭いの改善、投薬量の減少などが観察された。効果の発現は、11例中8例で治療開始2~3週後に認められた。治療効果の持続期間と、有効度は症例により異なった。治療に伴う症状の悪化や副作用は全く認められなかった。オゾン療法前の健康犬とAD犬の血液性状の比較では、AD犬でHt、RBC、リンパ球数、Hb値で有意な低下が認められた。また、オゾン療法に伴なう一般血液および生化学所見の異常は健康犬、AD犬ともに認められなかった。さらに、オゾン療法に伴うサイトカインの変化は健康犬でオゾン療法後にIFN-γが増加する傾向が認められた。AD犬では、オゾン療法前の治療がサイトカインに影響を及ぼす症例やサイトカインの反応が個体により異なる傾向が観察された。
【考察】AD犬に対するオゾン療法は、痒みの改善をはじめ一定の効果が得られ、副作用もなく臨床応用が十分可能であると考えられる。オゾン療法に伴うサイトカインの動きは、併用する薬剤やオゾン療法に対する反応性を反映する症例があり、今後症例数を加えてオゾン療法とサイトカイン動態との関連性を明らかにしたい。


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